純情旅日記
第二章 〜冥王を狩る者〜
プロローグ 暗い通路に影ふたつ
リッチ「ヘイッ!お嬢ちゃん!良い子だからそのイカツイ鋼鉄の箱をおろしてくれないカイ?」
冒険者「言いたい事はそれだけかしら?最後の言葉が情けないねぇ。冥府の王ともあろうものがッ!」
ジャキ… 暗く狭い通路にて、トリガーの鈍い鉄音が響く。 「オゥ…カナンだけに、カナワァン」
ドッグオァァァーーーンッッ!
鋼鉄の箱から発射された鉄塊が、禍々しいうねりを上げて冥府の王カナンへと突き進む!
それを恍惚の表情を浮かべて眺めるたった一人の冒険者。
名はセラニポージ。永遠の18歳。
彼女はその瞬間、限りなく無謀に満ちた自身の半生を走馬灯のように思い描いていた。
――― さかのぼる事、数年前 ―――
バタァン!勢いよく閉まる扉の音が、静まり返った階下の酒場まで響き渡る。
しばらくして、ざわつきはじめる酒場内。
「あいつ、前から感じていたが… 本当に頭おかしいんだな」
「英雄ごっこがやりたけりゃ、キーレにでも行っちまえばいいんだよ。迷惑だぜ」
ぽつぽつ出始めた陰口を宿の亭主がひと睨みで黙らせる。
(わしには何も出来ない。出来る限り一人でこなせる依頼をそろえる事。それだけしか…)
気功法との出会い 【冒険者の街 カーゾ】
難易度:お買い物
自作シナリオ解禁。カーゾにて集気法を購入。防御と自身の回復(大)を同時に行う技能。
一人旅であるからして、一人旅向きの技能も積極的に活用していくべきだと思うんですよ。(自作技能使用のいいわけ)
<セラニポージ>
また親父さんからのお使いです。東方の灸とやらを買ってこいとの事。死ねば良いのに。
そこで目にした異国の医療技術。運命的何かを感じた私は(半場無理やり)弟子入りし、その技術を身につけました。
この時、私はまだはっきりとは気づいていません。この技との出会いが後の決戦の大きな力になる事を。
修行を終え帰還した後、灸とやらを心待ちにしていた親父さんは、おつかいの代金をカーゾでの滞在費に使い込まれていた事にひどく憤慨していました。死ねば良いのに。
- スキル
- 眠りの雲 蜘蛛の糸 盗賊の目 氷柱の槍 集気法NEW!
- アイテム
- 光弾の書×3 癒しの錫杖(17) 魔法の護符 鋼鉄の箱 ベスの憧憬(5) 賢者の杖
- お金
- 1495sp
サーペントキラー 【階下に潜むモノ LV2-4】
難易度:★★★★☆ [冒険者LV3][工夫]
自作シナリオ第2弾。まずは邪眼の盾を手に入れ、バジリスクを倒す。
次に召雷弾を手に入れ、チート精霊を仲間にする。(毎ラウンド、治療・抵抗力UP・スキル配布)
後回しにしていたドロロを片付けて鍵を手に入れ、階下へ。
バジリスクとケルピーを葬り、『盗賊の目』を利用し罠を解除して指輪を手に入れる。
大海蛇戦はまず光弾の書と召雷弾で眠りの雲を始末し、後はひたすら召雷弾。
召雷弾→電撃吸収→召雷弾→電撃吸収→の無限ループ。
運任せだがパターンに入ったら勝てるはず。10回ほどやり直して勝てた・・・
大海蛇戦装備 スキル:召雷弾 アイテム:珊瑚の指輪、光弾の書 召喚獣:シェリ
<セラニポージ>
んんん!!電撃、うましッ!最高にハイッてやつですよぉ〜ッッ!
ホラホラホラ、もっと電撃を吐いてきなさいッ!美味かろう美味かろうよぉ!
<精霊シェリ>
いいですよ ベイべー!
眠らせる奴は雲です!! 深く眠らせる奴はよく訓練された雲です!!
ホント 戦場は地獄ですねぇ! フゥハハハーハァー!
- スキル
- 眠りの雲 蜘蛛の糸 盗賊の目 氷柱の槍 集気法 召雷弾NEW!
- アイテム
- 光弾の書×2 癒しの錫杖(17) 魔法の護符 鋼鉄の箱 ベスの憧憬(5) 賢者の杖 願いのアンク(10)NEW! 珊瑚の指輪(10)NEW!
- お金
- 2275sp
墓守のGさん 【墓守の苦悩 LV2-4】
難易度:★★★★★ [冒険者LV3][事前準備][強運]
亡者退散を買ってはじめたのだが・・・
ラスト3連戦がやばい。勝てる気がしない。
数十回やり直したところで、一度電源を切り、保留に。
次の日、再開して一発で勝利。なんじゃこりゃ。
マハガス戦装備 スキル:亡者退散、集気法 アイテム:賢者の杖、癒しの錫杖、聖印
2戦目のマハガス以外のすべての敵を聖印と亡者退散で仕留める。3戦目は長期戦。集気法や癒しの錫杖で凌ぎながら38ラウンド目で聖印がゾンビマハガスに極まり、勝利。ほぼ運だけ。。
<セラニポージ>
その時の私は、圧倒的数の暴力の前に手も足も出ないまま、迫り来る死の恐怖と絶望に打ちひしがれていました。
すると、背後から野太い男の声が・・・墓守のGさんでした!
Gさん「怖いのは苦手だっつうのに・・・ やれやれ・・・ジャアッ!(気合.wav)」
Gさんのかざした聖印から放たれた光が、ゾンビとそれを操る男まで一瞬で消し飛ばしました。
Gさん「あんたも無茶するぜ。さぁ、こんなところはさっさと爆破してオサラバだ」
墓守ってスゲェ・・・私は薄れ行く意識の中、そう思っていました。
- スキル
- 眠りの雲 蜘蛛の糸 盗賊の目 氷柱の槍 集気法 召雷弾 亡者退散NEW!
- アイテム
- 光弾の書×2 癒しの錫杖(17) 魔法の護符 鋼鉄の箱 ベスの憧憬(5) 賢者の杖 願いのアンク(10) 珊瑚の指輪(10) 聖印(3)NEW!
- お金
- 2675sp
傍迷惑な支配人に捌きを 【傍迷惑な晩餐会 LV3-4】
難易度:★★★☆☆ [冒険者LV3][事前準備]
ウンディー姉さんを従えて、晩餐会をつぶしにいきました。
基本的に全体攻撃のみなので、回復がそろっていれば一人でもなんとかなるかなと思って貼り紙を選択。
注文により追加攻撃が変わるので、すっきりドレッシング→血肉滴るレア→ソースはかけない→付け合せもつけない
と、こんな感じでオーダーを終え、いざ、鉄板へ。
鉄板戦装備 スキル:氷柱の槍、召雷弾、水精召喚、集気法 アイテム:賢者の杖、癒しの錫杖
<セラニポージ>
うおぉぉ!!騙したなぁ!よくも騙してくれたなッッ!!
あの支配人ッッ!思い知らせてやるッ!メコッていわせてやるっ!
この程度の鉄板!私の生命力をなめるなぁ!
コック⇒メコッ・・・
南瓜軒はどこだぁ・・・!
ここかっ!うおぉぉぉ!!!
「私が支配人です」 「私が支配人です」 「私が支配人です」
・・・ならば、私は唯一神セラニィ・イエスであるっ!
南瓜軒支配人を地獄の業火に叩き落す者である!
南瓜軒支配人は腹を切って死ぬべきだ!
メコッ・・・ メコッ・・・ メコッ・・・ (以下数日間続く)
- スキル
- 眠りの雲 蜘蛛の糸 盗賊の目 氷柱の槍 集気法 召雷弾 亡者退散 水精召喚NEW! 焔の網NEW!
- アイテム
- 光弾の書×2 癒しの錫杖(12) 魔法の護符 鋼鉄の箱 ベスの憧憬(5) 賢者の杖 願いのアンク(10) 珊瑚の指輪(10) 聖印(3) ほうちょうNEW!
- お金
- 1475sp
むしろ奇人ども 【奇魚 LV2-3】
難易度:★★★☆☆ [冒険者LV3][運]
リューンで薙ぎ倒しを覚えて突入、魚の癖に結構火力がある。
でも、3匹づつじっくり潰していけば何とかなった。
赤の奇魚は再生するので南瓜軒支配人の『ほうちょう』でさばく。
この『ほうちょう』防御ペナルティがあるので一人旅では使いにくい。だから使う。
ビボルダーは運しだい。渾身の一撃で致命傷を受けるが、光線系をたくさんつかってきたら倒せる。
ビボルダー戦装備 スキル:召雷弾、水精召喚、集気法、蜘蛛の糸 アイテム:賢者の杖、癒しの錫杖、ほうちょう 召喚獣:ウンディーネ(5)
<セラニポージ>
某ビンゴといい、なぜに清掃局員はこんなのばっかなんでしょうか?
まぁ私も以前、依頼をほっぽり出した負い目があるので強くは言えませんけど。
私も大人になったものです。
- スキル
- 眠りの雲 蜘蛛の糸 盗賊の目 氷柱の槍 集気法 召雷弾 亡者退散 水精召喚 焔の網 薙ぎ倒しNEW!
- アイテム
- 光弾の書×2 癒しの錫杖(8) 魔法の護符 鋼鉄の箱 ベスの憧憬(5) 賢者の杖 願いのアンク(10) 珊瑚の指輪(10) 聖印(3) ほうちょう
- お金
- 1275sp
レベルUP! セラニポージLV4
冥王を狩る者 【賢者の選択 LV3-5】
難易度:★★★☆☆ [冒険者LV4][事前準備][古代超兵器]
聖印(3)、珊瑚の指輪(10)、光弾の書を売却して双狼牙を覚える。残金25sp
そして第二章のクライマックスである、賢者の選択に突入!
墓に閉じ込められた冒険者。カナンの鎧を万能ほうちょうを使って手に入れ、両腕も難なく手に入れる。
そして墓から脱出し、選択の時がやってくる・・・
ディマデュオ戦装備 スキル:召雷弾、集気法、双狼牙、水精召喚
アイテム:賢者の杖、カナンの魔剣、カナンの鎧、『マル秘アイテム』
ディマデュオ戦はスキルは使わずに温存しておく。『マル秘アイテム』を使い、カナンの魔剣一択。
カナン戦装備 スキル:召雷弾、双狼牙 アイテム:賢者の杖、カナンの鎧、『マル秘アイテム』、鋼鉄の箱
鋼鉄の箱を使う以外にも倒す方法はあると思うが・・・ここで使わずしていつ使うっ!
エピローグ 私の戦いはこれからだ!
「よろしいでしょう。あなたもあの騎士と同じ場所に送ってさしあげましょう!」
「あの騎士・・・ ミューゼル卿の事か・・・ ミューゼル卿の事かぁーーーーッ!」
セラニポージは魔剣を振りかざし、呪術師に飛び掛った。別にミューゼル卿の事はどうでも良かった。
ただ、己を奮い立たす為・・・いや、恐怖を打ち払う為に大声を出したかっただけだ。
戦いは始まったが、力の差は歴然であった。いかに強大なる剣を振るおうが、当たらなければ全く意味は無い。
いかに頑強なる鎧で身を固めようとも、呪術により動きを封じられてしまえば、たった一本のナイフで命を刈り取られてしまうだろう。
この圧倒的な地力の差は深い溝となり、冥王の武具をもってしても埋まるものではない。
(駄目だ・・・何かが足りない。このままではジリ貧よ)
「・・・遅いですよ!」
呪術師の掌から粘着質の蜘蛛の糸がセラニポージへと放射される!
(もう駄目・・・!)
「・・・? ・・・うまく避けたようですね・・・ではこれならどうでしょう」
呪術師の指先から淡い霧が室内に溶け込むように放出される・・・ 眠りの雲だ!
―――――――――
「・・・・・・なぜだ・・・ なぜ私の術が効かない!」
常に優位を保ち、余裕に満ちていた呪術師が初めて声を張り上げた。
フフ・・・ウフフフ・・・!
「アァーハッハッハ!」
「なんだか知らないけど、この指輪!あなたの術を全て跳ね返してしまう様ね!」
セラニポージの指で淡く光る指輪。『ベスの憧憬』かつて冒険者が救った少女の想いが秘められた指輪だ。
「さぁ、ここからは一方的な狩りの時間よ!泣き喚いて無様な死に様を晒さないようにしなくちゃね!」
「調子に乗るなよ・・・青二才が!」
私の戦いはまだ始まったばかりだ!
ABC先生の次回作にご期待ください!